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必読!どんな企画が国際共同製作向け?

「Tokyo Docsにはどういったジャンルの企画を応募すれば良いのでしょうか?」
「国際共同製作に向いた企画とはどういったものなのでしょうか?」
こういった質問を良く受けます。これが分かっていれば、次々とパートナーを見つけて国際共同製作を連発することが可能なのでしょうが、それほど甘くはありません。「正解は無い」というのが現実です。
ただ、Tokyo Docsを2011年から始め、国際共同製作に向けたミーティングを経験し、海外のデシジョンメーカーの意見を聞く中で、国際共同製作に適した企画がどういったものかが、漠然と見えてきた部分もあります。
Tokyo Docsが求めている企画について、その概要をまとめます。
1) 日本の今を鋭くえぐる
ヨーロッパ、北米、アジアなどから、はるばる東京にやってくるデシジョンメーカーにとって最も知りたいのは「日本」です。世界各地のピッチング・セッションに参加しているデシジョンメーカーは、「Tokyo Docsならでは」の企画を必要としています。
Tokyo Docsの最優秀企画も、「原発事故に見舞われた街のその後」、「日本の若者たちの自殺」、「マイノリティーを守り続ける大阪の弁護士」など、日本の「今」を理解するのに適した企画が多く選ばれています。
高齢化社会、増える認知症患者、ワーキングプア、ブラック企業、引きこもり・・・。今の日本は「課題大国」と言われています。「住みやすく安全な国」とは違う日本の一面を深掘りするドキュメンタリーが「Tokyo Docsらしい企画」の一つだと言えます。
2) ヒト(Human Interest)、文化、伝統にこだわらない
寄せられる企画のうち、最も多いのは文化的なテーマを扱う企画です。もちろん、これは重要なジャンルです。伝統文化、若者文化、おたく文化、幅広い職の文化・・、日本の文化は多様です。しかし比較的取材のしやすいテーマであるだけに、海外のドキュメンタリー監督も、様々なアプローチで日本の文化を取り上げています。このジャンルは、「競争過多」となっています。
「アニメは海外で大人気。文化輸出のキラーコンテンツだ!」と喧伝されていますが、実態はそれほどでもありません。日本の文化を取り上げる際には、ひとひねり、ふたひねりが重要になります。
3) テクノロジー・サイエンス
海外の放送局には必ずテクノロジーやサイエンスを取り上げる枠があります。日本の放送局も然りです。劇場公開に適しているかどうかはさておき、テレビ的には引き合いの多いジャンルです。
しかも日本には様々な最先端技術があり、ネタには事欠きません。テクノロジー・サイエンスは、たいへん重要なジャンルです。
このジャンルで企画を書く場合は、日本にこだわりすぎないことが大切です。いま中国は日本を越えるスピードで様々なテクノロジーやサイエンスが開発されています。韓国も然りです。日本から取材がスタートしても、必ず関連する話題がアジアだけでなく、世界につながっていくはずです。
海外のデシジョンメーカーがよく「自分の国や地域が関わる要素は無いか?」と聞きます。企画書に盛り込むかどうかは要検討ですが、テクノロジー・サイエンスの企画を大きく育てるためには、各国の状況を取材しておくことが肝要です。
4) 経済問題・社会問題
海外のピッチング・セッションでも「経済ネタ」は、あまり出てきません。ヨーロッパで経済危機が深まっている最中のIDFA(ヨーロッパ最大のドキュメンタリー祭)のピッチング・セッションでも、これを扱う企画は皆無でした。BBCのニック・フレーザー氏はIDFAのピッチング・セッションの席で敢えてこれに触れ「君たちドキュメンタリー監督は、感動を呼ぶような作品を作りたがるが、いま現実社会で最も大切なテーマから目をそらしてはいけない」と指摘し、「経済危機を扱うドキュメンタリー企画を私の所に持ってきなさい!」と言いました。
Tokyo Docsでは、単純な経済リポートを求めてはいません。しかし高齢化が進む日本は、いわが先進国の問題をいち早く体現している希有な実験場です。高齢化社会、増える認知症患者、ワーキングプア、ブラック企業、引きこもりといった海外から見えにくいテーマは、Tokyo Docsにとって重要なジャンルです。
5) テレビ以外のパートナーを意識する
Tokyo Docsにはテレビ局以外のデシジョンメーカーも参加する予定です。ネットで有料動画サービスを展開している会社や、ショートドキュメンタリーに資金を提供している新聞、雑誌などのデシジョンメーカーです。
ネット系の会社は、シリーズを好む傾向があります。海外のドキュメンタリーのピッチング・セッションでは、One Offつまり一本だけを制作する企画が主流です。
Tokyo Docsでもシリーズのみという企画は、ピッチング・セッションに向いていないと判断していますが、「単品+シリーズ」という提案は受け付けています。テレビ向け、劇場向けに単品企画を作り、その要素を使って例えば15分×6本、10分+20本といったシリーズを制作するという提案は歓迎です。