応募フォームの文例

◆”企画の概要”の例文  396字
“欧米や中国などから外資を導入し2030年までに先進国の仲間入りを果たす”という大胆な国家戦略を打ち出したケニア。首都ナイロビでは大規模な再開発が進んでいる。その一方で“外資に頼らず自国産業を発展させなければアフリカの未来はない”と考える若者たちも動き出している。チーター世代と呼ばれる新興中間層の20代から30代の若者たちだ。海外留学や欧米企業でキャリアを積み帰国した者も多く、パソコンと携帯電話片手にベンチャービジネスを展開するなど、旧世代とは全く違う価値観を持つ。政治への意識も高く、汚職の根絶と民主主義の促進を訴えるなど、アフリカの経済的自立と政治改革の原動力として、今世界の注目を集めている。
「チーター世代がアフリカを変える」は、 “有望であるアフリカの未来を支える主役は誰なのか?”という従来とは違った視点で、3月に行われる選挙を中心に、チーター世代の奮闘とケニアの今を描くドキュメンタリーだ。

※ポイント解説~まず、テーマの背景、ケニアの置かれた状況を解説。次に、主人公はチーター世代の若者たちだと宣言。彼らがどういったキャラクターであり、なぜ彼らを主人公としたかを説明する。最後に番組の狙い、セールスポイントに言及。いくつかの項目を合わせて構成し、企画全体の概要を説明する。

◆“企画の詳細” 例文Aパターン(流れが決まっている場合はストーリーラインを書く)  394字
ドキュメンタリーはスラム取り壊しで始まる。前触れも無く重機が現れ、スラムの住居を破壊。住民たちは荷物を持ち出す時間も与えられない。政府が都市再開発を進めているのだ。
こうした動きに反対し、総選挙に立候補したブライアン。バスの車掌をしながら大学を卒業したスラム出身の希望の星だ。「再開発は中国系の建設会社などを潤すだけだ。」と訴える。支援者の一人、スティビンは小さな建設会社の社長。地元の若者たちを鍛えながら、住宅や小さなビルを作っている。「ケニア人の手で、国を変えたい」と言う。
総選挙の現実は厳しく、ブライアンは落選。与党は「外資を大胆に導入する」と改めて宣言し、中国はいち早く支援を表明する。
こうした中、スティビンに新しい仕事が舞い込んだ。ショッピングセンター建設を任せるというのだ。この建設の着工で番組は終わる。建築現場で働くケニアの若者たちの明るい表情は、この国の未来を象徴している。

※ポイント解説~ストーリーラインはビジュアルに説明する。“売り”となる映像、キーポイントのインタビューなどを軸に、番組の始まり、クライマックス、エンディングを簡潔にまとめる。企画の説明、解説ではなく、具体的にドキュメンタリーの流れを語っていく。

◆“企画の詳細” 例文Bパターン(流れが決まっていない場合~複数の項目で説明) 396字
<主人公>3月に行われる総選挙に立候補するブライアンは、バスの車掌をしながら大学を卒業したスラム出身の希望の星。ブライアンを支援する小さな建築会社の社長のスティビン。スラムの若者を雇っている。カバ世代と呼ばれる守旧派の候補者も登場する。
<背景>アフリカは巨大市場として注目を集めている。中でもケニアは政治が安定しているため、東アフリカの際重要国で、その行く末は世界の関心事だ。しかし外資依存を訴える与党と、地元企業の育成を訴える野党で主張が別れている。
<セールスポイント>アフリカを取りあげるドキュメンタリーは“上から目線”が多いが、この企画は台頭する若い世代に密着。アフリカの明るい未来、その可能性に着目し、これまでとひと味違う視点で描く。
<ディレクターの動機>去年もケニアを取材したが、そのポテンシャルを実感し、前向きな若者たちに共感した。明るい未来に向かって生きる若者を是非、描きたい。

※ポイント解説~詳しい説明では、企画概要とダブらないように自由に記述する。例文では下記から四つの項目を選択し、その項目名とその説明を併記したが、記述の方法は自由。「概要だけでは、よく分からない」という指摘があったため、“詳しい説明”を今年から新設した。

・キャッチフレーズ的な短い説明 (Logline) 、
・取りあげるテーマの背景 (Background)
・主人公のキャラクター (Characters)
・ディレクターの動機、思い (Director’s Statement or Director’s Note)
・企画のスタイル・演出方法 (Style or Visual Approach)
・進捗状況 (Project Stage)
・視点 (Point of View)
・付加情報 企画のセールスポイント

 ◆プロデューサーのプロフィール 例文  110字
1983年日本放送協会に入局。報道番組を担当し、特に国際分野の番組を多く制作。南シナ海の領有権問題を描いた番組では、日本国内で賞を受賞。現在はNHKエンタープライズに所属し、社会問題を中心とする国際共同制作番組を制作。

※ポイント解説~番組名や賞の名前は使わない。「“NHKスペシャル~アジアの火薬庫”を制作」とか、「ギャラクシー月間賞を受賞」と書いても、日本の事情を知らない外国の人たちには伝わらない。自らの経験、嗜好、所属などをわかりやすく説明する。あくまで外国人向けのプロフィール。