ごあいさつ

昨年12月に開催した東京TVフォーラム2011は日本で初めてのピッチング・セッションとして大きな注目を集めました。幸いにも、参加した方々から高い評価をいただき、予想を越える成果をあげることが出来ました。東日本大震災という未曾有の大災害から日本が復興の道をどう歩むのかに、世界の関心が集まっていたことがその背景にありました。

それから1年後に開催される東京TVフォーラム2012は、何をどう伝えるために開かれるのか、あらためて世界の関心を集めることになります。

日本国内外のドキュメンタリー制作者から集まった53本の企画の中から選ばれた27本の企画が提案されます。震災からの復興が引き続き大きな課題であることは当然ですが、選ばれた企画を見ると、日本が抱える課題がいかに多様で深刻かをあらためて痛感させられます。それと同時に、日本の社会や文化がもつ他の国にはない豊かで深い魅力にも気づかされます。このような日本の姿を海外にどう伝えるのか、ドキュメンタリー制作者の力量が問われることになります。

今年はアジアの制作者との連携を深める狙いから新たにアジア枠を設けて、台湾と韓国から推薦された企画が提案されます。

また、今年は企画募集の段階からワークショップを開催し、世界に通用するドキュメンタリー制作の手法の研修を実施し、人材の育成に努めてきました。今後は、採択された企画提案が確実に共同制作に結びつくために、幅広くきめ細かな支援にも努める予定です。

1本でも多くの企画が採択されて具体的な共同制作に結びつき、日本からのコンテンツ発信の強化につながることを祈っています。

東京TVフォーラム実行委員会委員長
天城 靱彦