ベストピッチは「また、歩き出すために…」

海外ゲストの投票をもとに最優秀ピッチ、優秀ピッチが決まりました。
選考結果は下記の通りです。

◆最優秀企画(Best Pitch)
Project_05  “A Step Forward”
「また、歩き出すために…」  加瀬澤 充(ドキュメンタリージャパン)

◆優秀企画 (Outstanding Pitches)
Project_06  “Discovery of Hidden Ukiyo-e Art”
「新発見!浮世絵の世界」  山村 ひろし(エキスプレス)

Project_15
“Election in the World’s Largest Slum”
世界最大スラムの総選挙  内山 直樹(テムジン/NEP)

※以上の三作品については、TTVFのサポートのもと、3月19日からマレーシアで開かれるAsian Side of the Docに参加し、ピッチング・セッションで企画提案を行う予定です。

◆その他の優秀企画(Outstanding Pitches)
Project_02
Far From Fukushima̶Building the Temporary Town
フクシマから遠く離れて ~原発のまち、「仮の町」建設へ~  舩橋 淳(ドキュメンタリージャパン)

Project_23
3-Star Sushi: Chef Araki’s London Challenge
女王に握る鮨~鮨職人・荒木、ロンドンへの挑戦  西村 朗(フジテレビジョン)

Project_04
Shellingual̶“A Man Who Speaks with Shells”
貝リンガル ~世界初の「貝言語」解読システム  有本 整(中部日本放送)

 

 

ITVS TVドキュメンタリー支援のアメリカの団体

ITVSは、アメリカで活発にドキュメンタリー支援を
行っている公的団体です。

活動の目的は内外のドキュメンタリー制作者を支援し、
アメリカの視聴者にすぐれた作品を提供することです。

これまで海外向けの助成については、
年に一回しか申し込みができませんでしたが、
常時受け付けるというシステムに変更になりました。

支援するのは
「アメリカのマスメディアでは伝えられることの少ない
 複雑な問題を扱い、ユニークな視点を持ち、
 創造的な挑戦を行う作品だ」としています。

NHKが国際共同制作を行っている韓国の作品も
ITVSの支援を受けることになりました。
このドキュメンタリーは、
韓国の山間の限界集落に暮らす老人のために
毎日、移動販売をしている男性を追ったものです。
とても地味な作品です。
けっして大作が助成を受けるわけではありません。

もちろん申し込みは英語ですが、
すべてウェブで申し込みが終わります。
TTVF2012には、副代表のクレア・アギラールさんも参加予定です。
クレアさんに猛アピールして、
助成につなげてほしいものです。

日本から応募できる助成金

フィクション映画やアニメーションと違って、
ドキュメンタリーは配給やDVD販売でおおきな利益が期待できません。
またドキュメンタリー制作を支えてきた世界の公共放送も、予算減に苦しんでいます。
そうした中、世界のドキュメンタリー制作者が頼りにしているのが、
様々なファンドや助成金です。
ドキュメンタリーの国際共同制作が成立する場合、
必ずと言っていいほで、様々な財団の支援、助成が行われます。
残念ながら、日本ではこうしたドキュメンタリー支援は、ほとんどありません。
特に企画を立ち上げる段階の”開発支援”については、
ゼロと言ってもいい状況です。
(公的な支援は、具体的な成果物を完成させることが条件に
なっていることが多いからではないでしょうか)

世界には日本の制作者が応募できる支援、助成が数多く存在します。
その一部を順次、ご紹介していきます。

毎月開催!世界のドキュメンタリー祭

世界ではドキュメンタリー関連のイベントが毎月のように開かれています。
1月のサンダンス映画祭に始まり、ベルリン映画祭、Asian Side of the Doc、
Hot Docs(カナダ)、シェフィールドドキュメンタリー祭(イギリス)、EIDF(韓国)、CCDF(台湾)、IDFA(オランダ)、広州ドキュメンタリー祭(中国) などです。

これらのイベントでは、ピッチング・セッションが開かれ
ドキュメンタリーの国際共同制作が次々と成立しています。
世界のイベントについて、ひとつずつ概要をご紹介していく予定です。

コミッショニング・エディターに直接アピール!

ピッチング・セッションでの提案だけで、国際共同制作がすぐに成立するわけではありません。その後、何度もやりとりと重ねる必要があります。そのスタートとなるのが、One on One Meeting と呼ばれる個別ミーティングです。これにはピッチング・セッションに選考されなくても、カタログに掲載された企画も参加できます。

事務局から事前に皆さんに希望をお聞きします。同様にコミッショニング・エディターの方々にも、興味がある企画についてのアンケートを実施します。その結果を見ながら事務局でマッチングを行うというのが仕組みです。双方がミーティングを希望する場合は、ほぼマッチング可能ですが、時間に限りがありますので、すべてのご希望に添えない場合がありますので、ご了承ください。

個別ミーティングは12月11日、12日の午後に行われる予定です。事務局で通訳も手配いたしますが、TTVF後の連絡はすべて英語で行うことになります。英語対応が可能なスタッフ、協力者、ボランティアを手配されることをお薦めします。

世界で行われているピッチング・セッション

世界では毎月のようにピッチング・セッションが行われています。その一部を上げてみましょう。

  • 3月 Asian Side of the Doc (アジア各地)
  • 5月 Hot Docs(カナダ・トロント)
  • 6月 シェフィールド・ドキュメンタリー祭(イギリス・シェフィールド)
  • 9月 CCDF (台湾・台北)
  • 11月 IDFA (オランダ・アムステルダム)
  • 12月 GZDOC(中国・広州)

ほとんどのピッチング・セッションは開催国だけでなく世界の制作者に門戸を開いています。実際に中国、韓国、台湾、香港、マレーシアなどアジアの制作者たちは、世界に出て行き果敢にピッチング・セッションに挑戦しています。しかし海外のイベントで日本の制作者の姿を見ることはほとんどありません。TTVFは、こうした国際的なピッチング・セッションへつながる第一歩です。海外に行かずとも国際標準の試練の場が経験できます。
TTVFで奨励賞に選ばれた企画は、3月に行われるAsian Side of the Docというドキュメンタリー祭で行われるピッチング・セッションへの参加権を確保できることになっています。(詳細は未定です)

企画のエッセンスを込めたトレーラー!

ピッチング・セッションで企画を説明する持ち時間は10分弱。必ず企画の趣旨を説明する映像が必要です。トレーラーとかティーザーと呼ばれるものです。説明の時間をどのように配分するかは自由ですが、通常は3分程度のトレーラーを用意します。もちろん英語版です。(ナレーションもテロップも英語化するのがベストですが、英語字幕版でもかまいません)
企画説明を受けるのはドキュメンタリー制作のプロフェッショナルであるテレビ局のプロデューサーたちです。番宣的、ミュージックビデオ的な“かっこいい”編集は必要ありません。企画の内容を分かってもらうために最善の映像を、素直に見せてください。予算をかけずに知恵と腕で、いかにセンスの良いトレーラーを用意できるかが問われます。

 

ピッチング・セッションの概略

提案者の持ち時間は20分弱。前半は、事前に用意した映像(3分程度)を使いながら提案説明を行います。TTVFでは同通通訳を用意しますので、日本語で提案が可能です。しかしコミッショニング・エディターに直接、語りかけるためには英語のほうが有利であることは否めません。ただ無理をしながら英語を読むのであれば、感情を込めて日本語で話すほうがベターです。
後半はコミッショニング・エディターが質問する時間です。提案者にとって、「コミッショニング・エディターとのやりとりがより重要だ」と、言う人もいます。時にコミッショニング・エディターから厳しいコメントが相次ぐ場合もあります。また準備不足のポイントを付いてくる的確な質問が飛んでくる事もあります。そして提案者の受け答えには、ドキュメンタリー制作者としての、感性や資質が透けてしまいます。しかし自らの放送枠で採用しようかどうか前向きに迷っているコミッショニング・エディターほど、厳しい質問をするものです。関心がなければ、コメントにも熱が入りません。厳しいコメントが浴びせられても、へこむことはありません。
逆に、コミッショニング・エディターたちの“嗜好”も、たいへん良く分かります。

コミッショニング・エディターとは?

ピッチング・セッションで提案を受ける側に座るのはコミッショニング・エディターと呼ばれるプロデューサーたちです。コミッショニング・エディターとは「予算の決定権に大きな影響力を持っているテレビ局や公的財団のプロデューサー」という意味。独断で予算を使えるようなプロデューサーはいませんが、本人が強くプッシュすると国際共同制作が成立する可能性が大です。
ドキュメンタリー祭側としては、国際共同制作に積極的なコミッショニング・エディターをいかに多く集めるかが、腕の見せ所になります。TTVF 2012では、世界のドキュメンタリー界で名が知れたコミッショニング・エディターが多く集まります。この意味でも、TTVF 2012のピッチング・セッションは国際標準といえます。

ピッチング・セッションの進め方

提案者の持ち時間は20分弱。前半は、事前に用意した映像(3分程度)を使いながら提案説明を行います。TTVFでは同通通訳を用意しますので、日本語で提案が可能です。しかしコミッショニング・エディターに直接、語りかけるためには英語のほうが有利であることは否めません。ただ無理をしながら英語を読むのであれば、感情を込めて日本語で話すほうがベターです。
後半はコミッショニング・エディターが質問する時間です。提案者にとって、「コミッショニング・エディターとのやりとりがより重要だ」と、言う人もいます。時にコミッショニング・エディターから厳しいコメントが相次ぐ場合もあります。また準備不足のポイントを付いてくる的確な質問が飛んでくる事もあります。そして提案者の受け答えには、ドキュメンタリー制作者としての、感性や資質が透けてしまいます。しかし自らの放送枠で採用しようかどうか前向きに迷っているコミッショニング・エディターほど、厳しい質問をするものです。関心がなければ、コメントにも熱が入りません。厳しいコメントが浴びせられても、へこむことはありません。 逆に、コミッショニング・エディターたちの“嗜好”も、たいへん良く分かります